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「GRANTA JAPAN with 早稲田文学」公募プロジェクト


 

 ・応募作品一覧 (2015.11.11更新) 
  公募プロジェクトについて
  募集要項 
 1次選考の結果発表について (2015.9.1更新)



2次選考通過作品発表 NEW!


9月1日から10月31日までの全10週にわたる「グランタ・ジャパン」公募プロジェクトには362篇の応募がありました。

1次選考では、毎週、選考担当者が代わり、週ごとに応募作品を審査しました。小説として一定の完成度を有すること、あるいは注視すべき可能性をもちつつ致命的な瑕疵のないこと、いずれかの基準を満たしている作品を選出しました。以下の54篇が1次選考通過作品です。

2次選考も、1次選考の担当者が行いました。1篇を複数人が読み、文体・ストーリーなどの練り込みや構想力・独創性を基準に選考しています。その結果、11篇が2次選考を通過しました(以下の二重丸のついた作品)。

最終選考にてその11篇を「グランタ・ジャパン」プロジェクトチームが審査し、最優秀作品を決定します。最終選考は12月に行う予定です。

  ・「破瓜」
  ・「右手」
  ・「世界のおわりかた」
  ・「大いなる反響」
  ・「不安」
  ・「沖野」
  ・「眼玉の話」
  ・「この世の最後の三日間」
  ・「・・・———・・・」
  ・「後藤田さんち」
  ・「霊園岬」
  ・「君はとってもブスだね」
  ・「F」
  ・「あの日を泳いで」
  ・「魚の姉妹」
  ・「海底万華鏡」
  ・「アン・グレイの肖像」
  ・「生き延びる子ども」
  ・「シェアハウス」
  ・「老蛇」
  ・「1分半の人生」
  ・「善人たちの生涯に幸あれ」
  ・「喝采」
  ・「はじまりの日に着地する」
  ・「少女は十四歳で死んだ。十四年前の冬、少女はあたりまえに祝福されて生まれた。そのときのことは記憶にないが、自分の人生のはじまりが多幸感にみたされていたことは知っていた。【GJ編集部註 全6138字のタイトルがあるが、ここでは省略します】」
  ・「看星座」
  ・「白紙」
  ・「夜の人」
  ・「超えられない、届かない」
  ・「トワニネムレ」
  ・「私は朽ちていく疾走」
  ・「Hey, Siri. Don't make it bad.」
  ・「パテラ」
  ・「人=家=人」
  ・「るりいろの星に」
  ・「最初の日」
  ・「アメリカン・マイク・ポップコーン」
  ・「お近くにお越しの際は」
  ・「よその町のひと」
  ・「ライファーズ」
  ・「アフター・トーク」
  ・「ソファに坐る獣」
  ・「オアシス」
  ・「初日」
  ・「coma coma」
  ・「サーカス」
  ・「エトナ」
  ・「水の蔑み」
  ・「プレパラート上の安息日」
  ・「にてるものたち」
  ・「フナキ」
  ・「入子の十五年」
  ・「彼女をバスタブにいれて燃やす」
  ・「泥の砂」
の付いたものが2次選考通過作品です。)



 
応募作品一覧

の付いたものが1次通過作品です。



第1週 9月1日(火)~4日(金)の応募作 
  ・「水泳」
  ・「私が生きていた頃には」
  ・「世界一難しいパズルへようこそ」
  ・「破瓜」
  ・「木苺」
  ・「冬へ」
  ・「右手」
  ・「或る昼下がりから夜にかけての話」

結果発表:9月9日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:窪木竜也(「GRANTA JAPAN」)


第2週 9月7日(月)~11日(金)の応募作
  ・「ゴールゴン9」
  ・「胸いっぱいの愛を」
  ・「新宿戦闘青春」
  ・「ヴィーナス」
  ・「試しに、『法律小説』という新たなジャンルを開拓してみた!」
  ・「地平」
  ・「マスターとクレイマー」
  ・「焚き火」
  ・「世界のおわりかた」
  ・「檻の虫籠」
  ・「初めての自己啓発」
  ・「ココナッツに誘われて」
  ・「見世物小屋の少女」
  ・「死神との遭遇」
  ・「ムクロ」
  ・「てるてる」
  ・「長いふくらみ」
  ・「大いなる反響」
    
結果発表:9月16日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:溝口力丸(早川書房)


第3週 9月14日(月)~18日(金)の応募作
  ・「Butterfly」
  ・「スイス人光源氏」
  ・「彼女の虫」
  ・「メタフィジカル・ヤクザ」
  ・「原発をx、放射性物質をyと置き換える。(作品構成上必要なので、横書きにしてあります。詳しくは中身を読んで下さい)」
  ・「憂鬱な微笑」
  ・「クローゼット兼寝室」
  ・「かきまちがえる」
  ・「不安」
  ・「青転」
  ・「絵画芸術」
  ・「Layla's writing portfolio」
  ・「巻き戻し」
  ・「地平」
  ・「ピロー・トーク」
  ・「沖野」
  ・「喫茶店にて」
  ・「妹」
  ・「靴擦れ」
  ・「ツェッペリン号の初恋」
  ・「闖入」
  ・「肌理」
  ・「Cinnamomum verum」
  ・「孤独の王国」

結果発表:9月23日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:河内卓(筑摩書房)


第4週 9月21日(月)~25日(金)の応募作
  ・「死せる言語の●訳家【●は「審」に「羽」】」
  ・「硬貨の手品」
  ・「エリとエマ」
  ・「くるみボタン」
  ・「夏祭り」
  ・「水の存在しない街にいるスイマーたちは、傷んだ尾びれについて考え、悩んでもそれしかないので陸にいることを決意したのち、空に1つしかない星をのぞきながら、夜に消え入るように、寝袋に身をひそめる」
  ・「あたらしいドレッシング」
  ・「会議」
  ・「作る人」
  ・「沖野」
  ・「監視人の恋」
  ・「この国のように」
  ・「肌理」
  ・「内地 命題」

結果発表:9月30日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:永野渓子(早川書房)


第5週 9月28日(月)~10月2日(金)の応募作
  ・「もの語り」
  ・「輪」
  ・「メタフィジカル・ヤクザ」
  ・「眼玉の話」
  ・「小説を書く異常な男」
  ・「細胞にも満たない」
  ・「僕が声優を目指す理由。」
  ・「この世の最後の三日間」
  ・「・・・———・・・」
  ・「ゴジラvsマイケル・ジャクソン」
  ・「裏現」
  ・「完璧な旅人」
  ・「狸」
  ・「不毛」
  ・「すべてのこのくだらない現実」
  ・「或芥川の一生」
  ・「ピロー・トーク」
  ・「千里眼の男」
  ・「肌理」
  ・「内地 命題」
        
結果発表:10月7日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:岩浪カルナ(ボイジャー)


第6週 10月5日(月)~10月9日(金)の応募作
  ・「ガラス片」
  ・「喝采」
  ・「うろ覚えの谷にて」
  ・「無敵の婆ちゃん」
  ・「ニューグランドホテル」
  ・「桜の靴」
  ・「山田の心臓」
  ・「Interiors」
  ・「タバシバンチョスの恋人」
  ・「〈はじまりの話〉」
  ・「後藤田さんち」
  ・「閃輝暗点」
  ・「勝手に炭火」
  ・「霊園岬」
  ・「雪の夜」
  ・「愛と追憶の猫布団」
  ・「君はとってもブスだね」
  ・「F」
  ・「排便」
  ・「鼻」
  ・「十月に」
  ・「自由からの逃走」
  ・「絵画芸術」
  ・「Weekend」
  ・「俚現」
  ・「肌理」
  ・「内地 命題」
    

結果発表:10月14日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:金子ちひろ(白水社)


第7週 10月12日(月)~16日(金)の応募作
  ・「体はあなたのもとに」
  ・「ベッドサイド」
  ・「流れ落ちる海の神話」
  ・「Like father, like son.」
  ・「Metamorphose」
  ・「微睡にひとり」
  ・「桜並木」
  ・「完璧な旅人」
  ・「一矢報いて」
  ・「あの日を泳いで」
  ・「牢獄のロマンス」
  ・「けもの」
  ・「魚の姉妹」
  ・「街」
  ・「海底万華鏡」
  ・「落下地点」
  ・「新宿戦闘青春」
  ・「破壊・アイドル」
  ・「ロックミュージックの憂い」
  ・「拡散少女」
  ・「アン・グレイの肖像」
  ・「生き延びる子ども」
  ・「砂と彼らの時代」
  ・「Voice」
  ・「きいちゃんに愛を込めて。」
  ・「トマト」
  ・「シェアハウス」
  ・「細胞にも満たない」
  ・「影」
  ・「ハイタイドは夜」
  ・「肌理」
  ・「内地 命題」
  ・「俚現」
  ・「閃輝暗点」
  ・「艸」


結果発表:10月21日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:高橋薫(ドワンゴ)


第8週 10月19日(月)~23日(金)の応募作
  ・「ピスターシュ」
  ・「老蛇」
  ・「愛としての場所」
  ・「釣り」
  ・「断層、断章」
  ・「エミリー」
  ・「ホテル・カリフォルニア」
  ・「ブラック・ボックス」
  ・「瑕疵」
  ・「咲き毀れる」
  ・「見えない(B)」
  ・「山田の心臓」
  ・「記憶の整理」
  ・「嘘とワンダーランド」
  ・「行進曲」
  ・「桜の靴」
  ・「慕地」
  ・「1分半の人生」
  ・「レンズ・フラグメンツ」
  ・「雪の日」
  ・「よその町のひと」
  ・「躯体」
  ・「宇宙コンビニ」
  ・「ソファに坐る獣」
  ・「二〇一一年八月」
  ・「銘々皿」
  ・「傳傳狂騒曲」
  ・「善人たちの生涯に幸あれ」
  ・「ピロー・トーク」
  ・「喝采」
  ・「はじまりの日に着地する」
  ・「モンタンのイブ」
  ・「心綴じ」
  ・「艸」
  ・「閃輝暗点」
  ・「俚現」
  ・「内地 命題」
  ・「肌理」
  ・「砂と彼らの時代」
  ・「生物と水槽」
  ・「繕う光」
  ・「少女は十四歳で死んだ。十四年前の冬、少女はあたりまえに祝福されて生まれた。そのときのことは記憶にないが、自分の人生のはじまりが多幸感にみたされていたことは知っていた。【GJ編集部註 全6138字のタイトルがあるが、ここでは省略します】」
  ・「看星座」


結果発表:10月28日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:山本拓(筑摩書房)


第9週 10月26(月)~30日(金)の応募作
  ・「鼻」
  ・「白紙」
  ・「特等席」
  ・「皆川先生 ※実際にあった話です。」
  ・「ドラえもんに幸いを」
  ・「Voice」
  ・「夜の人」
  ・「新宿戦闘青春」
  ・「下賜」
  ・「超えられない、届かない」
  ・「帰路」
  ・「みずへび」
  ・「火薬のにおい」
  ・「CWW(cold white wine)Snowball」
  ・「塵芥車」
  ・「光の道に愛の船」
  ・「Weekend」
  ・「肌理」
  ・「内地 命題」
  ・「俚現」
  ・「閃輝暗点」
  ・「艸」
  ・「瑕疵」
  ・「群青」
  ・「私たちはあなたたちが好きです」
  ・「トワニネムレ」
  ・「カケルコ」
  ・「お盆と一緒」
  ・「サイキアトリック・ジャーニー」
  ・「ランナー」
  ・「ハリネズミ」
  ・「私は朽ちていく疾走」
  ・「落下地点」
  ・「星々の星々による」
  ・「Hey, Siri. Don't make it bad.」
  ・「パテラ」
  ・「水の蔑み」
  ・「人=家=人」
  ・「シメ郎」
  ・「妹」
  ・「ピロー・トーク」
  ・「土の私」
  ・「るりいろの星に」
  ・「東京ラブストーリー」
  ・「透明な死」
  ・「U」
  ・「完璧な旅人」
  ・「最初の日」
  ・「生物と水槽」
  ・「心綴じ」
  ・「アメリカン・マイク・ポップコーン」
  ・「ベラックヮ」
  ・「キュウリ」
  ・「愛とか呪いとか」
  ・「ダリオ」
  ・「いいえ、私は日本国憲法じゃありません」
  ・「二〇一一年八月」
  ・「お近くにお越しの際は」
  ・「Before Dawn」
  ・「よその町のひと」
  ・「ライファーズ」
  ・「冷たい街」
  ・「ライ麦畑で働いて」
  ・「アフター・トーク」
  ・「ソファに坐る獣」


結果発表:11月4日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:北原美那(早稲田文学)


第10週 10月31日(土)の応募作
  ・「オアシス」
  ・「やがて静かな朝が来て」
  ・「ミスチルという名のサメ」
  ・「黒と赤と白」
  ・「雨のち曇り、ときどき犬」
  ・「流れ落ちる海の神話」
  ・「よその町のひと」
  ・「麝香猫」
  ・「まんこ賛成 ちんぽ反対」
  ・「橋は壊れてなかったか」
  ・「二〇一一年八月」
  ・「スモール・トーク」
  ・「わたしを食むもの」
  ・「窮めてあくい」
  ・「ゴッズ・ガーデン」
  ・「底のない穴」
  ・「北斎の遺書」
  ・「ザザムゲー」
  ・「初日」
  ・「いてくれる」
  ・「Before Dawn」
  ・「ドラえもんに幸いを」
  ・「艸」
  ・「瑕疵」
  ・「群青」
  ・「ekphrasis」
  ・「coma coma」
  ・「肌理」
  ・「俚現」
  ・「内地 命題」
  ・「閃輝暗点」
  ・「少しの不幸ならどうにかしたい」
  ・「ぼくは動物園に行きたかった」
  ・「魚の生活」
  ・「黄色い線の内側」
  ・「つまさきで星座をなぞる」
  ・「光景」
  ・「机の上で」
  ・「家賊」
  ・「サーカス」
  ・「エトナ」
  ・「パテラ」
  ・「水の蔑み」
  ・「あたらしいドレッシング」
  ・「大五郎とさえ子」
  ・「靴擦れ」
  ・「愛と追憶の猫布団」
  ・「プレパラート上の安息日」
  ・「自意識で発電を」
  ・「ベラックヮ」
  ・「一人の重みと軽さ」
  ・「白い恐怖」
  ・「尻文字」
  ・「宿る」
  ・「五反田くんの就職活動」
  ・「にてるものたち」
  ・「第f(n+6)夜」
  ・「三人暮らし」
  ・「理由は必要だから、」
  ・「きれいなチョーク」
  ・「今日死ぬ山田、明日死ぬ山田」
  ・「フナキ」
  ・「第一、繋がって見える」
  ・「白」
  ・「ミス・マイグレム」
  ・「絵画の芸術」
  ・「渚にて」
  ・「東京ラブストーリー」
  ・「オランピア」
  ・「鳩捜し」
  ・「山田の心臓」
  ・「ブラックホール」
  ・「入子の十五年」
  ・「絵画芸術」
  ・「三手猫堂」
  ・「W」
  ・「女優」
  ・「音の民」
  ・「例えばペットボトルが生きる」
  ・「留守番」
  ・「家族写真」
  ・「灰-ful シティ」
  ・「カっサンドラ氏の生涯」
  ・「穴」
  ・「妹」
  ・「星をのみこむ」
  ・「変動と停止」
  ・「暁の畑で」
  ・「冷たい水」
  ・「彼女をバスタブにいれて燃やす」
  ・「ねむる」
  ・「夏の終わりの長い雨」
  ・「ダリオ」
  ・「陶磁器の王国」
  ・「立浪川」
  ・「シメ郎」
  ・「失われた「失われた『失われた時を求めて』を求めて」を求めて」
  ・「サイキアトリック・ジャーニー」
  ・「クワイエット・ストーム」
  ・「生物と水槽」
  ・「パラソル夫人返事は短くΦ」
  ・「QUESTION OF BLUE(気さくなX)」
  ・「Layla's Writing Portfolio」
  ・「ドラム船」
  ・「泥の砂」


結果発表:11月11日(水)18時
の付いたものが1次通過作品です。)
担当:窪木竜也(「GRANTA JAPAN」)






公募プロジェクトについて



新しい才能を募集!
「世界文学とは何か?」をめぐる議論は世界のあちこちで喧々諤々とされています。が、そうした議論を引っ張っていくのはいつの時代も、新しく生まれる作品にほかなりません。

そんな「新しい作品」を公募するプロジェクトを始めます。

早稲田文学が、英語圏最大の文芸雑誌「GRANTA(グランタ)」との共同プロジェクトとして刊行中の「GRANTA JAPAN with 早稲田文学」(以下「GJ」)。

その第3号に掲載する短篇小説を募集します。


GRANTAとGJのこと
「GRANTA」は、1889年にイギリスで創刊されました。「新しい作品を世に送ること」が雑誌の思想。

これまで、ジョン・バンヴィル、レイモンド・カーヴァーといったイギリスやアメリカの作家はもちろんのこと、ノーベル文学賞作家のガルシア=マルケスやオルハン・パムク、さらには村上春樹といった作家たちの素晴らしい短篇をしつづけ、国際的に読まれる文芸雑誌となっていきました。

グランタ最新号 グランタ131号 左から「GRANTA」本誌の最新号「Possession(所有/取り付かれること)」特集(第132号)、「The Map Is Not The Territory(地図は領土ではない)」特集(第131号)。

それとともに同誌は、スペイン、イタリア、ブラジル、中国、ノルウェー、スウェーデン、トルコ、ポルトガル、フィンランド、ブルガリア、イスラエルの出版社と提携しており、それぞれの編集部が「GRANTA」国際版を刊行しています。

その国際版のひとつとして、「GJ」は2014年3月に創刊しました(発行:早稲田文学会/発売:早川書房/翻訳・出版協力:日本財団Read Japan Program)。

創刊号 では、イギリス編集部と日本編集部が密に連携して一から企画を立ち上げ、日本語・英語・スペイン語と使用言語の異なる、出自も居住地も多様な20人の作家が書き下ろす、世界文学色の強い誌面をつくりあげました(英「GRANTA」本誌は第127号日本特集として、「GJ」創刊号と同時刊行)。

GJ01 GRANTA127 左から「GJ」第1号と「GRANTA」第127号。共通のイメージとして山のモチーフがあしらわれている。


若手ベスト作家あつまれ!
英「GRANTA」本誌が、世界的に知られるようになった要因の一つに、「若手ベスト作家」特集という名物企画があります。

現代イギリスを代表する作家のイアン・マキューアン(当時35歳)、カズオ・イシグロ(当時29歳)らが選ばれ、評価を高めることになった若手作家の登竜門的な企画です。

この企画には、すでに第一線で活躍している実力派はもとより、次代を担うと目される新人作家が選ばれます。ここに登場する前はほとんど無名でありながら、この企画を機に活躍の場を広げる作家も少なくありません。

実際、イシグロは、「若手ベスト作家」に数えられる前年にデビューしたばかり。同号では、出世作の長篇小説『浮世の画家』につながる瑞々しい短篇を発表しています。

GRANTA7 GRANTA113 GRANTA121
左から、「GRANTA」最初の「若手ベスト作家」特集(第7号)とスペイン語圏版(第113号)、ブラジル版(第121号)の同特集。

同誌の元編集長であるジョン・フリーマンが、この企画によって新人発掘を行うことで、長い歴史をもつ雑誌ながらも「今でも若々しくいられる」と語るように、媒体自体がつねに清新であり、毎号、新しい作品を世に送ることが「GRANTA」の思想です。「若手ベスト作家」特集はいわば同誌の核となるものです。

1983年に始まるこの企画は、現在ではイギリスやアメリカ合衆国だけでなく、スペイン語圏、ブラジル、フィンランドにまで広がって、各国の「若手ベスト作家」をとりあげています。

今春刊行の 「GJ」第2号では、そんな「若手ベスト作家」たちを大特集。各国の歴代の傑作を本邦初訳しました。

GJ02 「GJ」第2号には、カズオ・イシグロ、ジャネット・ウィンターソン、ジョナサン・サフラン・フォア、ダニエル・アラルコンら歴代の「若手ベスト作家」が集結。


いよいよ日本版「若手ベスト作家」始動!
そして2016年春の刊行に向けて、いよいよ待望の「若手ベスト日本語作家」特集が、「GJ」オリジナル企画として始動。

「40歳以下のもっとも注目すべき日本語作家」10人を、新たに結成されたプロジェクト・チームが精選し、国内外に向けて発信します。

「GJ」プロジェクトチームは次の6名です。
堀江敏幸・市川真人(「早稲田文学」編集委員)、山口晶(早川書房編集本部長)、辛島デイヴィッド(「GJ」国際編集者)、貝澤哉(「早稲田文学」/「GJ」編集人)、窪木竜也(「GJ」副編集長)

このプロジェクトチームで、ジャンルの枠を越えた多彩で魅力的なラインナップにするべく鋭意進行中です!

公募プロジェクト始動!!
「若手ベスト日本語作家」企画に向けて、今年9月からはじまるのが、この公募プロジェクトです。

プロジェクト・チーム選出の10人の作家にくわえ、「新しい才能」を求めて設けたこの一枠では、投稿作品を募り、最優秀作品を選び掲載します。さらに、その作品を英語に翻訳して、世界中の読者に送り届けようというものです。日本国内には数多の小説公募がありますが、類例のほとんどない試みです。

募集対象は、8000字の短篇小説です。「若手」=刊行時40歳以下という年齢制限がありますが、プロ/アマを不問とし国籍も問いません。日本語を創作言語とする作家を広く求めます。

1次選考では、GJ副編集長をはじめとする若手編集者が週ごとに交代で選考を担当し、順次、このページで結果発表します。

応募期間中であれば、一度落選したとしても、違う担当者に向けて同じ作品あるいは改稿して何度でもチャレンジすることができます(投稿ごとに応募券1枚が必要です)。

1次選考を通過した作品は、さらに何段階かで審査され、最終的に上記のプロジェクト・チームの審査を経て、最優秀作が選ばれます。


デビュー、そして世界へ!
「プラス1」に選ばれた作品は「若手ベスト日本語作家」企画の10作とともに、「GJ」第3号に掲載。

さらに英訳が行われ、「GRANTA」本誌および国際版の各編集部に送られることで、世界中で読まれるチャンスを手に入れることができます(海外版での掲載は確約されません)。

過去の「GJ」掲載作では、第1号所収の全作が英訳、「GRANTA」本誌の「日本」特集に掲載されました。

そのうち村田沙耶香「清潔な結婚」はブラジル版「裏切り」特集とフィンランド版「セックス」特集に、同じく第1号の本谷有希子「〈この町から〉」は、イタリア版「悪」特集にそれぞれ掲載され、世界各国に広がっています。

グランタ・ブラジル グランタ・イタリア ブラジル版第13号、イタリア版第4号。


若手ベスト日本語作家として、世界へ羽ばたくチャンスを掴むため、奮ってご応募ください!




募集要項




対象:日本語で書かれた短篇小説

規定:8000字以内(400字詰め原稿用紙換算20枚)

資格:プロ・アマ国籍を不問。2016年3月31日時点で、40歳以下 であること。

発表:1次選考の結果は、順次、早稲田文学ウェブサイト内の所定のページ発表
   2次以降の選考については、改めてお知らせします。

応募券:「GJ」第1号、または第2号のオビに印字されたロゴ を切り取り、原稿とともに送ること(以下の写真を参照)。

掲載:2016年3月刊行予定の「GJ」第3号

英訳:選ばれた作品は英訳され、英「GRANTA」ならびに国際版での掲載 を検討される(掲載の有無は各編集部の判断によります)。

募集時期:2015年9月1日から10月31日まで (消印有効)。

応募方法:タイトル・筆名・本名・住所・連絡先電話番号・メールアドレス(メールを使わない場合は不要)・職業・略歴・生年月日を、別紙に明記して同封のこと。作品の一枚目には必ずタイトルのみを記入。

原則、以下の書式に則ってご応募ください。A4用紙(横)に36字×30行で出力し、右上の角をホチキス、クリップ等で綴じること(作品の構成上必要な場合は、上記の字数行数以外でも構いません)。表紙または末尾に文字数を附記してください。
手書きの場合は、原稿用紙ほか任意の紙に筆記し、右上の角をホチキス・クリップ等で綴じてください。

封筒に「GJ公募係」と朱書のうえ、下記宛先までお送りください。
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
早稲田大学9号館地下1階 早稲田文学編集室

◎応募原稿は一切返却しません。

応募券はこちら




1次選考の結果発表について



(1)作品の受け付け日程
応募作品は、募集期間である2015年9月1日から10月31日を全10週に分けて、1週ごとに受け付けています。

第1週は9月1日(火)~4日(金)、第2週は9月7日(月)~11日(金)というように、到着・受付日(土日祝を除く)を基準に分かれます。

◆スケジュール一覧
第1週 9月1日(火)~4日(金)編集室到着・受付分
第2週 9月7日(月)~11日(金)編集室到着・受付分
第3週 9月14日(月)~18日(金)編集室到着・受付分
第4週 9月21日(月)~25日(金)編集室到着・受付分
第5週 9月28日(月)~10月2日(金)編集室到着・受付分
第6週 10月5日(月)~9日(金)編集室到着・受付分
第7週 10月12日(月)~16日(金)編集室到着・受付分
第8週 10月19日(月)~23日(金)編集室到着・受付分
第9週 10月26(月)~30日(金)編集室到着・受付分
第10週 10月31日(土)までに配送会社に委託された分
※土日祝に到着した分は、翌月曜日(月曜祝日の場合はその翌日)受付となります。


編集室に届き、投稿作品として受け付けた作品のタイトルが以下の「応募作品一覧」で公開されます。

同時に、早稲田文学編集室のツイッター・アカウントフェイスブック・ページで、「今日の応募作品」として作品名が投稿されます。

応募要項を満たしてない作品は無効とします。


(2)審査の担当者について
審査の担当者は週ごとに変わります。

第1週に受け付けた作品は担当Aが選考し、第2週に受け付けた作品は担当Bが選考します。

担当者は、以下の「応募作品一覧」にて随時発表していきます。


(3)1次選考の結果の発表
1次選考の結果は、作品を受け付けた週の、次の水曜日の18時に発表されます。
※事情により遅延の場合は「 応募作品一覧」にてお報せします。

例)9月11日(金)に編集室に到着した分
  第2週受け付けの作品として、
  編集部から審査担当者に送付。審査開始。
  16日(水)の18時に結果を発表予定
  
例)9月14日(月)に編集部に到着した分。
  第3週受け付けの作品として
  編集部から審査担当者に送付。審査開始。
  23日(水)の18時に結果を発表。


1次選考の結果は、以下のように作品名と当落が発表されます。

例)第1週(9月1日~4日)の応募作
  「タイトルA」
  「タイトルB」  
  「タイトルC」
   ※付きが1次通過作品です。

1次選考では、GRANTA JAPANプロジェクトの共通基準と、各審査担当者の個性や経験のもとで、「小説として一定の魅力を感じたもの」を残していただくようにお願いしています。


(4)応募・再応募にあたって
作品の応募には、必ず応募券が必要です。応募券がない、またはその他の規定を満たしていない作品は、無効となります。(詳細は募集要項にて)

1次選考の結果、落選した場合でも、別の週にその作品を再応募、または改稿して応募することができます。もちろん、他の作品を応募することも可能です。
(いずれの場合も、新たに応募券1枚が必要です。一度に、また同じ週に、複数の作品を応募することもできますが、作品と同じ数の応募券が必要です)。

1次選考の結果発表の前に「同じ作品」で次の応募がなされ、最初の応募で1次選考を通過した場合は、2回目以降の応募は無効となります。最初の応募で通過しなかった場合は、2回目の応募分が次の担当者によって審査されます(同じ作品で3回目以降の応募がなされた場合も同様です)。

いかなる場合でも、作品および応募券はお返しできません。あらかじめご了承ください。
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