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高校一年生の勝見亜季は幼い頃、ある男に命を救われた。このずっと前の出来事が、いまでも亜季を支えている。
その恩人の佐原さんは二九歳、在宅の校正者。日課は人助け、と言うには激しすぎる善行。あるときは助けた人を怯えさせ、あるときは闇夜の屋敷から黒装束で現れる。
そんな命の恩人を慕い、後をついてくる亜季に向かって佐原さんが放つ一言は――。
支えを失うとき、人は弱くなる。でもまた歩き出せる。
かつて命の危機に瀕した女子高生と、彼女を救ったドS気味のアラサー男子、クセ者揃いの同級生がくり広げる恋愛小説。
(この連載は基本的に、隔月でお届けします。)
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▼最終回「私は泥棒だ」 (PDF 2014.9.10
UP)
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▼第12回「砕けた青、飛び散る破片」 (PDF 2014.8.5
UP)
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▼第11回「直せない誤謬」 (PDF 2014.5.1
UP)
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▼第10回「その人、強い?」 (PDF 2014.2.24
UP)
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▼第9回「夢の醒め際」 (PDF 2013.11.1
UP)
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▼第8回「踏み越えた人たち」 (PDF 2013.9.5
UP)
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▼第7回「個性の目録化、始まる」 (PDF 2013.9.5
UP)
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▼第6回「彼の見知らぬ顔」 (PDF 2013.3.8
UP)
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▼第5回「ここに居てもいい資格」 (PDF 2012.12.03 UP)
勝見亜季はふつうの高校1年生。同級生の史乃のしつこい攻撃も、屋上の柵越えと跳躍事件のあとにはもうなかった。そして亜季は、自分が進もうとする方向を理解しつつあった。
一つは、イーダ会。生きづらさを抱える人たちの集まりだ。メンバーの一人、ミステリアスな女性・セツに誘われ、深入りしてゆく。
もう一つは、佐原さんとの関係。一緒にいられる、でも愛情とはちがう曖昧な2人の関係はどこへ行くのか? そこへ、同級生の沼男も急接近する。
亜季の選択が、いくつもの選択を連鎖し、景色を変える。
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▼第4回「この向こう側へ」 (PDF 2012.9.11
UP)
勝見亜季は高校1年生。あるとき以来、クラスメイトの史乃から執拗な攻撃をうけていた。そのきっかけは、中学生のころに起きた事件。ひとりの少年の手によって、クラス全員が参加するゲームとしてのいじめが行われたのだ。
一方、命の恩人・佐原さんとの関係は曖昧なまま。亜季のわがままをきいてくれるものの、彼の真意はわからなかった。佐原さんの家で語られた過去によって、むしろすれ違いを感じてしまう。
全部がよそよそしく感じられるなか、亜季は選択の時を迎える――。
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▼第3回「Just for
Fun」 (PDF 2012.5.18
UP)
勝見亜季はふつうの高校1年生。命の恩人の佐原さんに突き放され、ふさぎ込み、何もかもが面倒に感じられてしまう。
そんな亜季を見て、陰湿な攻撃をはじめる同級生の史乃。そこには、ふたりの中学生のときに起きた事件が関わっていた。
一方、亜季の学校では文化祭準備の真っ最中。おざなり少女の亜季も、クラスメイトに言われるままに参加する。同級生の沼男に誘われ、エコイベントに取材へ行くことに。
亜季自身の気持とは裏腹に、外から彼女の世界は変えられていく。
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▼第2回「おざなり少女と刺青の男」 (PDF 2012.2.29
UP)
勝見亜季はふつうの高校1年生。幼い頃にある男に命を救われた。その命の恩人の佐原さんは、ぶっきらぼうでドS気味のアラサー男子。
そんな佐原さんを慕う亜季。けれどある日、佐原さんが言い放つのは、
「死にたいときは死んでくれ」
という言葉だった。
亜季はショックを受け、佐原さんの真意を問うこともできなかった。
その日から、亜季の世界は急に色褪せていく。学校の授業も、文化祭の準備も、クラスメイトの親しみも、何もかもが面倒に感じられてしまう。
そんなとき亜季の前に現れた、「イーダ会」という同好会のビラを配る男。そして亜季を執拗に詮索するクラスメイト。
支えの外れた少女の世界が、急速に変わっていく。
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▼第1回「命の恩人は黒装束!?」 (PDF 2012.1.19 UP)
Wasebun on Web小説シリーズ第2弾、牧田真有子さんによる〈泥棒とイーダ〉第1回をお届けします。
「あなたを支えているものはなんですか?」
高校一年生の勝見亜季は幼い頃、ある男に命を救われた。このずっと前の出来事が、いまでも亜季を支えている。
その恩人の佐原さんは29歳、在宅の校正者。日課は人助け、と言うには激しすぎる善行。あるときは助けた人を怯えさせ、あるときは闇夜の屋敷から黒装束で現れる…。
そんな佐原さんを慕い、後をついてくる亜季に向かって佐原さんが放つ一言は――。
支えを失うとき、人は弱くなる。でもまた歩き出せる。
かつて命の危機に瀕した女子高生と、彼女を救ったドS気味のアラサー男子、クセ者揃いの同級生がくり広げる恋愛小説。
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